長距離における筋トレ

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今回は長距離にフォーカスを置き考えていきます。

 

 

長距離界では多く蔓延してきていた『筋トレ=余計な筋肉が増える』考えについて議論していきたいと思います。

 

 

事実、自分の周りにもこうした考えがあり筋トレを避けてきた長距離選手は何人もいたし、あまりしっかりやっている印象もありません。

 

 

確かに、筋肉が体つきを変え体重の変化や筋肉の滑らかな動きを阻害する点は賛同できます。

 

 

実際に、筋肉をつけすぎると柔軟性が欠け短距離に比べ長時間の戦いになる長距離においては邪魔になります。

 

 

しかし、必要な筋肉も当然ながら存在します。

 

 

例えば、二の腕の筋肉。

 

 

県内屈指の某高校では、腕振りの重要性を常日頃言われるそうです。(卒業生談)

 

 

その腕振りを生み出す筋肉として、二の腕の筋肉が必要となるのです。

 

 

つまり、二の腕の筋肉を使って腕を振れるかが最後まで崩れないフォームを生み出す一要素となっています。

 

 

また、背筋も長距離の選手には弱い選手が多いと言われています。

 

 

長時間同じ姿勢を保つには、当然それを支える筋肉がなければなりません。

 

 

腰が落ちる、支えられなくなって猫背になったしまう原因として背筋の弱さが挙げられます。

 

 

こうした点からも背筋の重要性について改めて考えてみる余地がありそうです。

 

 

そして、とにかく忘れて欲しくないことは

 

 

筋肉をつけるのが目的ではなく

 

 

理想の走りを生むための要素として筋肉があることです!

 

 

この点を抑えておかないと、意味もなく筋トレをすることになってしまったり、無駄な筋肉をつけることになります。

 

 

筋トレをすることは、自分の動作を変えるための手段なのです。

 

 

つまり、理想の走りを意識しつつ筋肉の動作を探ることが本来の筋トレの目的です。

 

 

大迫傑選手がオレゴンプロジェクトで筋トレを積極的に導入していたことを明かしていましたが、走りに繋がるための筋トレです。

 

 

単に筋肉をつけることではないのです。

 

 

そのため、すらっとした体つきは早稲田時代からは変わらないものの明らかに走りが変わっていました。

 

 

ここに筋トレの意味が見出せます。

 

 

体つきではなく、走りを変えたのです!

 

 

また、人によって必要な筋肉は異なります。

 

 

動画で分析しながらも求める走りに近づけるために必要な筋肉を補っていきましょう。

 

 

ラグビーや野球とは違って量ではありません。

 

 

確認と習得です。

 

 

負荷のある中で自分の走りを追求するものです。

 

 

どうか、もし自分で筋トレをする時には以上のような意識で取り組んでもらえると嬉しいです。

 

 

きっと手段としての筋トレができる人は、スピードを生み滑らかな無駄の少ない走りを手に入れることができるでしょう。

 

 

その一歩すら前よりも大きく変わるはずです。

 

 

今回は大真面目に語ってみました!笑

 

 

PS:オレゴンプロジェクトをはじめBowermanやOregon tc,NN running clubなどたくさんの長距離エリートチームが存在しますが、どの練習を見ても同じ意識でした。筋肉をつけるのではなく、走りを変えていく手段であること。