【第2回】 長距離見てると走りたくなる

 


短距離は言う。長距離はムリ!

長距離は言う。短距離あっという間だよね。

 


この感覚の違いって不思議で、両者の溝っていつも埋まらない気がする。同じ陸上競技なのに。

 


長距離って苦しい!とか長い!とかいざやるってなると嫌な人いるけど、やった身からするとほんまに楽しい。(長距離勢はわかるよね)

 


一瞬の判断で勝敗が変わるなんて当たり前だし、長距離のペースはキロ何分か400m(周回)タイムで短距離的な視点がある。実際、短距離勝負って人もいるくらいだから。

 


そんでもって、長距離は短距離がやるようなコアトレーニングをやるし(青学とか有名かな)、スパートって短距離走が試される。

 


ところで自分はフォームをケニアウガンダナショナルチームから学んでます🇰🇪🇺🇬🏃‍♂️

彼らのブレない腰と加速、視線の向きって短距離でも学べることばっかだし、新しい発見だってできた。

例えば腰の高さ。彼らは普段から不整地で鍛えてるため地面を的確に捉えられ、結果として腰の高さはブレないし、体の芯を保つため自然と高い位置になります。

 


長距離もしかり。

長距離の号砲なってから加速する段階ってまだまだ改善できる人多いと思う。ハムで押して押してって行くだけでスッと前に出れる。

短距離の強みを活かして最初の加速で集団に飲まれることを避けられるんです。

過去のレースから学ぶのはもちろんだけど、新しい視点を取り入れるのも大事なことだと思う!

 


ちょっと見落としがちなポイントですが、イギリスのファラー(5000,10000)の加速本当に上手いです。

ファラーと言えば、ラストスパートでの圧倒的なスプリント力で有名ですが、加速の良さもあるんですよ!

 


こうやって見てくと、短距離と長距離って意外と近くなってきた?

 


実は距離も練習も全く違うのに本質を見ると学び合える。相互互換的関係になってることを忘れて欲しくない。

 


学ぶことはその種目の人からだけじゃなくて、一見すると関係ない種目だったりすることもある。

 


だから、短距離と長距離が同じ練習をする日があったって不思議でもなんでもないし、むしろお互いの強さを共有してほしい。

 


もちろん普段の練習は違うけど、冬練の補強とか流しとか、短長一緒にやると新しい発見が必ずあるはず。

 


高校時代のマイルのレースプランは、長距離と一緒にやった800からヒントを得てます。

 


短距離だって久しぶりに走ろう!ってなると長めの距離ゆっくり走って、やっぱ走るの楽しいなって思いますよね!

 


理論や走りの研究って無限に広げられる。

 

 

 

 


次回はスパイクとシューズ。足元を変えてみる。👟