無知の知
何も知らないことに気づく。
そこにまた新しいアイデアが秘められています。
今回は、質問者からの『無知の知』についてのアイデアを書いていこうと思います。
内容
1 無知の知とは?
2 陸上競技に当てはめる
3 次のステップ
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1 無知の知とは?
そもそもこの言葉を聞いたことがありますか?
倫理の授業などで出てきたと思います。
(高2や高1は3年になったらやるよ)
ギリシアの哲学者アリストテレスが言ったもので、自身が完全な人間ではないことに気がついている点で優れているという…
なんだか長ったらしいですね!笑
要は、自分がいかに無知であり知識人になりきれない存在だと自覚できるかです。
そうした人間は、知識人だと自認している人よりもやがて上をゆく可能性を秘めています。
可能性を残しているという点で知識人よりも強いのです。
でも、日常生活で"無知の知"をあまり実感しないと思います。
自分が無知であることを自覚する場面て意外と少ないですからね。
ただ、常に完璧にはなれないという意識を持っているだけで成長できるきっかけにはなるはず。
"無知の知"を備える人間は、どんなことでも吸収していけるスポンジです🧽
知識人は、自分に不要なものを見向きもせずに捨ててしまいます🚮(全員がそうではありません)
自分の知のレベルに勝てないものは取り入れてもムダだと考えるからです。
ここに私たちが彼らを逆転できる余地が生まれます✳️
"彼ら"に追いつくことなんていたって簡単なのです。
無知であることを自覚していれば。
では、陸上競技でこの考え方はどう生かされるのでしょうか?
2章でアイデアを話していきます。
ポイント
無知の知とは、自分が無知あることを自覚し完全な存在にはなりきれないと考えることです。
2 陸上競技に当てはめる
イマイチピンとこないかもしれません🤦♀️
僕も質問を受けてから色々考えてみました。
最終的に行き着いた答えとして、この考え方を陸上に取り入れると貪欲に成長できるアスリートになれることです!
私たちは速くなればなるほど、貪欲さを失いがちになり成長スピードが遅くなってしまいます。
当然、普通に考えても成長スピードが遅くなるのは不思議でないでしょう。
では、無知の知はどう成長と絡んでくるのか。
まず、強くなる過程で私たちは技術や感覚、経験を積み上げていきます。
勉強で言うところの知識とかテクニックです。
これらを習得すると、試合で相手を圧倒でき勝てるようになります。
ここまでは至って普通ですね。
話はここからです。
私たちは勝ち上がっていく中で、負けた人を考えることはあまりありません。
でも、彼らは"あなた"に負けたからもう終わりなのです。
陸上競技は残酷で順位や記録が全てです。
どんなに努力しても、どんなに苦しい練習しても、負ければ終わりです。
その負けた人のコトを考えてみてください。
もっと上に行かなきゃって思うはずです。
そしてもっと貪欲に上を目指すはずです。
少なからず、俺はいつもそう考えていました。
また、速い人に対しては別のアプローチが生まれます。
彼らとは圧倒的に技術やチカラで足りません。
そして、同時に私たちはどんな人にも勝てる最強のアスリートにもなりきれません。
それを自覚したうえで、何をすべきか。
この差を埋めるためにどういう意識で練習をしたらいいのか。
自分のスタートラインを再設定することになります。
彼らを追い越すためのスタートラインが出来上がるのです。
これが無知の知から生まれるアスリートとしての新しい自分なのです。
結果は全く変わってくるはず。
こうしてロジカルに考えられた方法論に指導者の新しいアイデアが加われば、どこかで化学反応が必ず起こります。
無知の知を意識した練習は、可能性×可能性と言えます。
僕はインプットした色んな人のアイデアや練習を後輩に還元する立場です。
俺ももっと成長しないといけません。
無知の知を自覚したうえで。
もっと上に行きたいって思えるはずです。
もっと速くなりたい、記録を出してやりたいって思うはずです。
そんな野生の心を持って、成長してください。
楽しいぐらい強くなれます🏆
ポイント
陸上競技の中で、無知の知を自覚することでスタートラインを再設定し成長スピードを格段に高めます。
3 次のステップ
無知の知から私たちは動かなければいけません。
そのまんまにしておくほどムダなことはないのです。
しかし、無知の知はある意味で動機付けです。
そこからまた何かを生み出す作業を継続しなければ、速くはなれません。
そう動かなきゃ何も始まりません。
まずは踏み出す。
でもこの難しさを超えられる人は少ないです。
大抵は、立ちすくんで何もしないまま時間が過ぎるのをただ待っています。
でも、何とか勝ち上がりたい。
そんな人にとっての前段階として、無知の知は存在すると思います。
小さなステップかもしれませんが、それがあなたを動かします。
ぜひこの考え方をもう1度見直して、自分を省みてください。
自然と足が動くはずです。
ポイント
無知の知はあくまで前段階に過ぎませんが、最初に踏み出すための大切なステップです。
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まとめ
無知の知から新しいアイデアは生み出せます。何かを変えるために、可能性を残すことが大切です。
【次回予告】
次回は、『努力』について。
自分は努力してるって自分で決めてませんか?
どこまでを努力と定義するかで結果も変わってしまうし、変えることもできます。